その1、居酒屋『長平』

耳なしフランケンの定例ライブは、目黒線武蔵小山駅近くのライブカフェ「アゲイン」で行なわれています。
今回はライブだけじゃない、武蔵小山の街を楽しむ「おすすめプラン」を用意しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

題して「5時から呑めるちょっといいお店、からのライブ」です。

これは何人かの親しい友人にすすめていたのですが、ライブがはじまる7時半までのうまい時間の過ごしかたのようなものです。
つまりですね、夕方5時から駅で待ち合わせた仲間たちと、武蔵小山周辺で「おおいに呑み、おおいに語る」をやるわけです。そしてその勢いのままに、ペットサウンズビル地下にある「アゲイン」へとなだれ込んでもらうという目論見。せっかく武蔵小山くんだりまで電車を乗り継いできてくれるわけですから、その日の夜は思いっきり楽しんでもらいたいという、そんな思いの企画です。

この「5時から呑みプラン」はなかなか好評で、なかには5時からの呑み会が盛り上がってしまい、とうとうライブに来てもらえなかったこともありました。
また「アゲイン」の階段を降りてきたものの、すでに全員がひどい泥酔状態で、ライブ会場が「寄せ場」の大部屋みたいになったこともありました。しかしそれもまた一興です。さらにみなさんを気持ち良くするべく「耳なしフランケン」はおおいに歌います。

「5時から呑みプラン」で紹介する飲食店第一弾は「長平」です。「日本一感じのいいタワマン」の建設が急ピッチで進む武蔵小山ですが、立ち退かされるまでは、「長平」は、駅前の大人気の立ち飲みやさんでした。
その「長平」が新店舗を構えての再スタートです。場所は都立小山台高校の向こう側といえばわかるでしょうか、その細い路地にあります。

「長平」に着いて、まずおすすめしたいのが「三点盛り」。
黒板に書かれたたくさんのおつまみメニューから三つ選ぶと、可愛らしいお皿にポンポンとでてきて、これをアテに呑むのです。そしてもう少しほしいなと思ったら「長平盛り」などいかがでしょう。いわゆる刺身の盛り合わせですが、その量と種類がすごい。四人くらいで食べるのがいいと思います。もちろん刺身が好きなひとはがつんといってください。

ほかにも「おつまみカレー」など人気メニューもありますが、どれもみな美味しいです。そしてなによりうれしいのが、コスパがすごくいいことです。

「これだけのものをこれだけ食って呑んで、これだけ?」と思わせるお得感が、なんといっても「長平」の魅力です。

いかがでしょうか。なんとなく武蔵小山に行ってみたくなりましたか?ぜひとも居酒屋「長平」でひっかけてから「耳なしフランケン」のライブにいらしてください。ちなみに「長平」は3時からやっています。ライブは7時半からやります。

その2、どすこいちゃんこ『西海』

朝晩肌寒い日が続きますが、今日はそんな季節にぴったりのいいお店を紹介しようかと思います。
「5時から呑めるちょっといいお店、からのライブ」プラン第二弾はチャンコの名店『西海』です。

『西海』は、駅をでてパルムをいって、マックの十字路を左に折れて、オオゼキわきの路地を右にはいった左側、荏原第一地域センターの向かいにあります。

「どすこい酒場」のうたい文句のとおり、とにかく一品の量がものすごく多いのが特徴です。
4人で行ってチャンコと焼きおにぎりを人数分頼んだら間違いなく腹上死します。焼き鳥も刺身も美味しくて大きいので、だいたいひとつを二人で分けるくらいが丁度いいかと思います。4人なら喧嘩しないように相談しておつまみを2、3品たのんで、ビールやハイボールをガンガンいっておおいに議論して、気分が高まってきたなというタイミングで、チャンコ鍋をお願いします。
塩、醤油、キムチとありますので、やはり喧嘩しないように相談してもらって、2人前。それを食べきって、いやまだいけるというかたは観月ありさの顔くらいあるおにぎりを、話の種に挑戦してみてください。

一階に小上がり、二階が座敷になっていて、どちらもいい風情です。

「ふー、食った食った。」と時計を見れば7時ではないですか。「アゲイン」はもう開場しているのです。あわてて会計をすませて外にでる。ポンポンとおなかを叩けば、気分はもう場所前の力士です。

横綱、ライブは7時半からですよ。

その3、焼き鳥『とりひろ』

武蔵小山は、なんといっても焼き鳥激戦区です。
「まさ吉」「うち田」「酉玄」「鳥勇」といった有名店だけでなく、あちこちで美味しい焼き鳥を食べることができます。

そんななかきょう紹介するのは、知るひとぞ知る『とりひろ』です。

『とりひろ』は派手なところのない、ごくごく普通の店構えで、店内も落ち着いた佇まいです。こだわりの地酒とかもなく、菊正と冷酒くらいというのがかえって好感が持てます。

これはまったく個人的なことですが、混んでいるお店というのがどうも好きになれません。

「どこいく?」

ときかれると決まって

「すいてるお店。」

と答えるようにしています。

混んでいるお店は、おそらく人気店だったり、評判が良かったりするのでしょう。しかしどうも落ち着かないというか、なんだか煽られているような感じを抱いてしまいます。

その点、『とりひろ』はとても落ち着きます。
それは『とりひろ』がいつもガラガラで不人気ということでは決してありません。まれに満席のときがあっても、なぜか落ち着いていられる、そんな雰囲気があります。それは家族で長い間、ずっとこの地で商売をしてきたことの証しでもあるのです。

気の合った友人とゆっくり一献を傾けたいかたは、ぜひともライブまえに立ち寄ってみてください。

焼き鳥はあっさりしたタレで、やさしい味。これからはとり鍋もはじまります。注文は2人前からなどということもないので、ひとつたのんで仲良く分けあいながら、おつまみのようにつつくのもいいです。
黒板メニューの魚も美味しいですし、〆にはきじ重、やきとり重などのご飯ものも充実しています。会計をたのむとおすましがでてきて胃を温かくほぐしてくれます。

さあこれで万全です。ライブの準備は整いました。耳なしフランケンは『とりひろ』に負けないくらいのやさしさで包みこみます。
しかも、しかもです、混んでいないのです。

その4、居酒屋『ぴょん吉』

この人気シリーズ「5時から呑めるちょっといいお店、からのライブ」も最終回です。まだまだ紹介したいお店はたくさんあるのですが、仕方がありません。どこにしようかと悩みながらのおすすめ店。ラストを飾るのは居酒屋『ぴょん吉』です。

「日本一感じのいいタワマン」の建設工事が急ピッチで進んでいますが、かつてそこには昭和の香りがプンプンするような、小さなお店が軒を連ねる飲食街でした。駅を出て、路地にはいるとそこは別世界。とはいささか誇張が過ぎますが、時空がふっと変わるような感触は確実にありました。

「豚星」「晩杯屋」「しゅおん」「たつや」もそこにありました。ぼくはスナックにははいらなかったのですが、女子プロレスラーのお店も何件かあったそうです。
たしかに、昼間通りかかったとき、スナックのドアに「きょうは試合で休みます!」という張り紙を見かけたものです。

再開発で移転したお店もあれば、やめてしまったお店もあります。そんななか『ぴょん吉』は移転組。さほど離れていない場所に、グッとパワーアップして、いまでも人気の居酒屋さんとして頑張っています。

おすすめは魚介類です。中落ちをチョビチョビつつきながら呑む焼酎は格別です。キンミヤの一本売りもしているので、それをとって自分好みの割りかたでやるのもいいでしょう。おまかせの前菜三点盛もおばんざい感覚で美味しいです。忙しいなかも気持ちいい接客でお酒がすすみます。ライブ前にはぴったりのお店といえましょう。

さてさてこうして5時から確実に座れる武蔵小山の人気店を紹介してきましたが、あくまで本丸は「耳なしフランケン」のライブです。
ぜひ武蔵小山にきてもらって、たくさん呑んでから19時に駅前のペットサウンズビル地下の『アゲイン』にお越しください。酔っ払いのみなさんを歓迎します。きょうのメニューは昭和のフォークソングをいつもよりすこし多めにまぜて、みなさまのお越しをお待ちしています。